スライムさんすこしがんばる

このひまをどのように

いつもの不安はいつか

この不安はいつ消えるのだろうかということを考えて始めて久しい。
この不安というのは特定の事象に対する不安ではなく、私の中にある消えることのない不安感のことを言っている。とはいえ不安が表出するときは対象が明確に存在し、それは目の前にあるものならなんでもよいのだった。梯子を見れば落ちて首を折ったらどうしようと思い、仕事となればうまくいかなかったらどうしようと胃痛を抱え、女の子なんかと付き合った日にはいつ振られるかどうかばかりに関心が向いて日々がままならなくなってしまう。

私の大切な友人は、それは抑圧を抱えているからだというのだった。では私の抑圧はなんだというのか?それはたしかに、子供でいさせてくれなかった母や理不尽に激昂する父、はたまた友人ヅラをしながら高圧的に物事を要求する彼らだったかもしれない。

そしてそれらに適切に対処し、関係を問い直して安心できるものに変えていかなければならないのだろうか。それは多分一つの答えで、ただもう一つ友人は付け加える、その不安が消えることはきっとない、ならばできるだけ普段からそれを考えないように、しかし放っておかないように、適切に取り扱えるようにしておくべきなのだと。僕らは、と彼は言う、僕らはそういう運命の元に生まれついてしまったのだ、嘆いても悔いてもこれを変えることはままならないのだ、願わくば嘆いたり悲しんだりばかりの、本当に死んでしまった方がマシみたいな人生にならないよう、陰惨でも人から認められなくても歓びを感じながら生きた方がいいに決まっている、と。

その通りだと私は相槌を打つ。一体いつになったら心の底から歓びを感じられるようになるのだろうなと。それは果てなく遠いような、すぐに手が届きそうな私のひとつの希望となって今も私の中にたゆたっている。