スライムさんすこしがんばる

このひまをどのように

いいなー

いいなー って人に言うのはひとつの礼儀だと思っている。SNSでいう『いいね』の変化形くらいに考えている。



錦糸町の名物かあちゃんのいる居酒屋に連れていかれて僕はもう二日酔いがこの時間まで治らないのだけど、昨日そこで言われたことは明確に覚えている。カウンターで隣り合わせた人と他愛もない話題でげらげら話していたら、そこのかあちゃんから「やたらにうらやましがってんじゃないよばかたれが」という言葉を投げられたのだった。店の名誉のために補足していうと、そういう愛のあるジョークを客へ飛ばす店なのだ(ちなみに僕が乗っかってもう一段口汚いジョークをを飛ばしたら真剣に怒られたので素直にごめんなさいをした)。隣の客によっぽどいいないいなと言っていたのだろう、別によくないと思うことにそういうことは言わないから嘘をついていたわけではないのだけど、そういえばちょっと鬱陶しいかもしれない。

これは前々から人と話すと自分で感じていたことで、人が嬉しそうにする話だったら喜んだり羨ましがったりしなきゃいけないよな、っていう僕のあんまり健全じゃない感じ方が問題なのだった。そういう話し方をしていると、(僕はどうにも羨ましがりすぎじゃないかな、)と自分でもたまに思う。こういう調子なので、僕が自分の話をするときは基本的に自虐的な話しかできないのだった。それでも最近は自分をやたらに守ったり隠したりしないように気をつけていて、やっぱりそっちのほうが人間関係はうまくまわるなあと感じている。疲れるとなかなかできないけれど。



昨夜さんざん吐き戻すくらい飲んだのに、記憶だけはしっかり残っている。僕の特技というか性質だ。お酒を飲みすぎたら記憶を飛んでしまう人のことは、『いいなー』どころじゃなく本当にうらやましく思っている。